言いたいことが伝わらない原因とは?相手に響く「話し方の型」と改善トレーニング

2025年12月2日更新

一生懸命話しているのに相手から
「で、何が言いたいの?」
と言われてしまい、
言葉につまった経験ありませんか?

頭の中ではわかっているのに、
言葉にするとうまくいかない…

そのせいで、
仕事ができないと思われたり、
誤解されることはとてもつらいですよね。

今回の記事では、
コミュニケーション達人会会長視点から
言いたいことが伝わらない根本的な要因
を解説します。

言いたいことが伝わらない根本原因

言いたいことが伝わらないのは
なぜでしょうか?

話す内容を相手が理解していなければ
話した意味がありませんよね?

原因としては、
発する側が自分が何を言いたいか
がわかっていないこと。

わかっていたとしても
要点がまとまっておらず、

  • 相手の受け取る能力が低い
  • 理解力がない
  • ひねくれている

と感じてしまい
「なんでわからないんだ!」
ってパターンは多いもの。

『伝え方に問題あり』
の視点が必要です。
主な問題点として、

  • 考え方や捉え方の違い
  • 発信する側と受け取る側の情報量の差

後者は気づきにくいですが、
意外と起きがちです。

例えば
取引先で商品の値引きを求められた
としましょう。

『実は値引きを求められまして』
とあなたは報告します。

値引きのお願いは事実ですが
「ちょっと下げてよ~」
のノリなのか

「無理だよ!高いよ!」
なのか相手はわかりません。

実際は後者なのに
前者だと相手が捉えたら、

「あー、
 なんとかうまくごまかして
 説得してよ~」

軽く返されて
『なんにも伝わらない!』
なんてことになるわけです。

その場にいた人にはわかるけれど、
補足をしないと相手には伝わらない
典型的な例ですよね。

『値上げに関して相手方はお怒りで』
の補足があれば
一緒に対応を考えてくれたかもしれません。

次は情報量以外の
落とし穴についてになります。

画像はイメージ(イラストACより)

言いたいことが伝わらないパターン

伝わらない話し方のパターンとして、

  • 伝える目的が定まっていない
  • 主語がない
  • 相手の反応を見ていない

などが挙げられます。

先ほど情報量の誤差に触れましたが、
情報量が多すぎるのも
伝わらない理由です。

少なくても多くても
といわれたら困る
って思われるかもしれませんが

『何を言いたいのか』
目的がはっきりしていれば
どちらも防げるもの。

例えば
こんな話し方する人身近に
いませんか?

「明日は打ち合わせがあるのですがA社の部長が値下げの話もしたいとのことで、そうすると打ち合わせの時間は14時開始が良いのかと思いまして…」

何が言いたいの?
と問われる典型例です。

  • 打ち合わせ内容の変更なのか?
  • 時間変更の依頼なのか?
  • 値下げについての対応相談なのか?

多分伝えた本人も
何が一番言いたいことなのか
わかっていないかもしれませんね。

もちろん聞く方は
もっとわからないわけです。

画像はイメージ(イラストACより)

今すぐできる!わかりやすく伝える5つの技術

ではわかりやすく伝えるための
5つのポイントをご紹介
します。

会長的には

  • 簡潔に伝える
  • 事実と意見を分ける
  • 非言語を取り入れる
  • 専門用語を使わない
  • 日頃からコミュニケーションを取る

です。
中でも2の事実と意見を分けるは
意識していない人がほとんどなので

できると伝わり方も相手の反応も
抜群によくなります。

自分の考えと
実際の事柄をわけて伝えるだけ
なのですが

ついつい自分の感情や考えを乗せて
伝えてしまうんですよねぇ。

あなた

『値下げの話を伝えたところすごく気分を害されて
他の会社に乗り換える勢いなんです』

ここでポイントになるのが、
他の会社に乗り換える勢い
という言葉。

これは相手が放った言葉?
それともあなたの感触?

あなた

『値下げの話を伝えたところ気分を害されて
僕としては他社に乗り換えるんじゃないかと
不安なんです』

同じような内容でも
事実と個人の考えや感情をわけると
印象が変わりますよね。

思わぬトラブルに発展
することもあるので、
事実とそうでないことは
しっかりわけておきましょう。

画像はイメージ(イラストACより)

1人でできる「伝わる話し方」トレーニング

では言いたいことが伝わらないなら、
どのようなトレーニングをしたら
よいでしょうか?

色々方法がありますが、
一番は自分の話し方のクセを知る
ことです。

そのためには、
録音をして書き出してみる
のも良いですね。

そうすると、

  • ワンセンテンスが長い
  • 「え~」とか「だから」など特定の言葉が多い
  • 主語がない

ことに気づくかもしれません。

話している言葉を
文章化して実際に声を出して読むと、

これもまた日本語としておかしい
と気づくこともあります。

最初にも伝えましたが、
伝わらなければ意味がありません。

そのためには、
何を言いたいのか?を
明確にしてから話しましょう。

この記事を書いた人

笹本ゆかり
笹本ゆかりコミュニケーション達人会会長
『コミュニケーションが苦手』と言い切る鎖国主義な私が主催するコミュニケーション達人会。人との付き合い方、自分との付き合い方、そして今の時代避けることができないSNSで付き合い方(文章術)を紹介しております。