『なぜ』という言葉に潜むコミュニケーションの弊害

カウンセリング関連の本やセミナーなどで
なぜ?という質問は使わない方がいい
ということ聞いたことありませんか? 

絶対ダメ!
とは私自身は感じていませんが、
確かに日常においてなぜ~という
問いかけはトラブルに繋がりやすい
のは事実なんですよね。 

今回の記事では、
そのカラクリをお伝えします。

「なぜ~」の問いかけは、
なぜトラブルに繋がるのでしょうか。

その理由の多くは、
純粋な問いかけではなく、
批判が潜んでいるからです。

なぜを使うシチェーション、
思い出してみてください。

  • なぜ帰りがいつも遅いの?
  • なぜ片付けられないの?
  • なぜそれをしたの?
画像はイメージ(イラストACより)

いづれも
「あなたの行動や言い方はおかしい」
と隠れたメッセージがありありと見えて
いませんか?

理由を聞いているようで、
実は批判しているわけです。

相手は当然その批判に対して、
防御として何も話さなくなるか、
攻撃として強い言葉で返します。

となれば、
コミュニケーションとしては、
嫌なものになりやすいのです。 

こちらとしては
批判してつもりはなく、
ただ理由を聞いただけだとしても、

受け手が批判・攻撃ととりかねない
言い方や避けるのがベター。

だからカウンセリングの場でも
なぜは使用禁止みたいなことが
言われていたりするのです。 

理由を純粋に訊きたい場合は、
「なにか理由があったの?」
と聞きましょう。

そのまま伝えた方が
コミュニケーションはスムーズにいきますし、
人間関係が円滑に続くコツでもあるのです。

この記事を書いた人

笹本ゆかり
笹本ゆかりコミュニケーション達人会会長
『コミュニケーションが苦手』と言い切る鎖国主義な私が主催するコミュニケーション達人会。人との付き合い方、自分との付き合い方、そして今の時代避けることができないSNSで付き合い方(文章術)を紹介しております。