なぜあなたのアドバイスは相手から求められないのか?アドバイスしたがる人の心理

職場や家庭で
よかれと思ってアドバイスしたのに
なぜか不穏な空気になった…

なんて経験ありませんか?

自分からすれば
親切でアドバイスしているのに、
相手は全く求めていない…

もしくは
相手の反応にあなたは気づいていない

今回は
そのアドバイスをしたくなる心理から
「不穏な空気」の正体を探りたいと思います。

アドバイスは求められているの?

多くの場合
人はアドバイスを求めて
話してなかったりします

「話を聞いてほしい!」
「私の話に共感してほしい!」
気持ちで話している人がほとんど

実際皆さんも
こんなことがあった!
こんなこと言われた!
って

話したい!聞いてくれ!
だったりしませんか?

にもかかわらず、
話を遮ってアドバイスをしてしまう。

相手からすれば、
押し付けがましく
感じられるんですよね。

相手は自分の気持ちを
整理するために話しています。

なのに途中でアドバイスされると

話を聞いて欲しい欲求が
叶えられないし
自分のやり方や判断を否定された
ように思ってしまいます。

人によっては
指示されたようにも。

「自分で解決したい」
という思いを無視された気持ち
になる場合もあるでしょう。

求めていないアドバイスを
されてしまったら
不穏な空気にもなりますよね

画像はイメージ(イラストACより)

アドバイスをしたくなる心理

なぜアドバイスをしたくなるのでしょうか?

例えばこんな理由が挙げられます。

  • 話を早く切り上げたい
    →結論を出して話を終わらせたい。
  • 自分の不安を取り除きたい
    →相手の悩みを放置すると
     落ち着かないから。
  • 感謝されたい、役に立ちたい
    →アドバイスすることで
    「ありがとう」と言われたい。
  • 優位に立ちたい、マウントを取りたい
    →自分の方が知っていると示したい。
  • 相手をコントロールしたい
    →自分の思い通りに動かしたい欲求。

一見「相手のため」なアドバイス

実際は自分の安心や欲求を満たしたい
気持ちが根底にあるんですよね。

自己都合でアドバイスしていませんか?

アドバイスをしたくなる時
それは自分のためであること
が多いのです。

「役に立ちたい」

という気持ちも、
相手が求めていなければ
自己満足にしかなりません。

人は誰しも
自分の考えを持っています。

その考えを否定されることは、
自尊心を傷つけられることでも
あります。

ひどい場合には
「あなたは答えが出せないから、
 私が出してあげる」

という上から目線のスタンスに
映ってしまい相手との関係を悪化
させることもあるのです。

画像はイメージ(イラストACより)

アドバイスが有効な場面

アドバイスの悪い面ばかり伝えましたが
アドバイスは常に悪いものなのでしょうか?

もちろんそうではありません。
アドバイスが有効に働く場面
もあります。

  • 相手が「どうしたらいいか」と求めてきたとき
  • 悩みが具体的であるとき
  • 相手が聞く耳を持っているとき

このような状況であれば、
相手も「助けてほしい」という意識があるので、
アドバイスは前向きに受け入れられます。

しかし、
基本的には相手から求められない限り
アドバイスをしない方が無難

人はアドバイスがほしいのではなく、
自分で出した答えを肯定してほしい
だけなのです。

ほとんどの場合、
人は話をするうちに気持ちを整理し、
自分なりの答えにたどり着いていきます。

画像はイメージ(イラストACより)

アドバイスしない勇気を

アドバイスをしたくなる気持ちの裏には
「自分の不安を取り除きたい」
「感謝されたい」
など自己都合の心理が隠れています。

相手はそもそも
アドバイスを求めていないことが多く、
話を聞いてほしいことがほとんどです。

だからこそ、
基本は「聞くだけ」に徹すること
が大切です。

相手から求められない限り
アドバイスはしないようにしましょう。

人は自分で出した答えが正しい
と感じたい生き物です。
その背中をそっと押してあげましょう。

ちなみに会長は
アドバイスが欲しいと
言われても

一旦お話を聞きます。

相手は私ではないので
私の考えが良策とは
限りませんからね。

この記事を書いた人

笹本ゆかり
笹本ゆかりコミュニケーション達人会会長
『コミュニケーションが苦手』と言い切る鎖国主義な私が主催するコミュニケーション達人会。人との付き合い方、自分との付き合い方、そして今の時代避けることができないSNSで付き合い方(文章術)を紹介しております。