Z世代ってコミュ障なの?いやいやコミュニケーションを円滑にする方法あります

「最近の若者はまったく!」
と悩む上司は少なくありません。

ネット上で彼らを一括りに
「コミュ障」と呼ぶ声もありますが
それは誤解!

SNS文化やコロナ禍という
文化背景から「異なるルール」で
話しているだけなのです。

今回の記事では、
彼らの心理背景と明日から使える
具体的な接し方を解説します。

Z世代が「コミュ障」と言われるようになった3つの構造的背景

彼らの対人スタイルを形作ったのは、
個人の性格ではなく「文化背景」に
よるものです。

①SNSの普及による「自己都合コミュニケーション」の日常化

今の若者にとって、
コミュニケーションの主軸は
SNSです。

LINEやInstagramなどのツールは、
自分の好きな時に発信し読むことが
できるいわば自己都合なモノ。

一方、
私たちが当たり前としてきた
「対面」や「電話」は
相手がありその場で即対応する
相互なコミュニケーションです。

このリアルタイムなやり取りに
慣れていない彼らにとって、
職場の会話は私たちが想像する以上に
難易度が高いモノになっているわけです。

②デジタルネイティブゆえの「効率性」と「失敗毛の恐怖」

生まれたときからネットが身近で、
検索すればすぐに
「正解」「知りたいこと」
が見つかる環境だった彼らは
とても合理的。

その反面理解のない
「リアルな場での試行錯誤」を
極端に恐れる傾向があります。

ネット上では一度の失言が
「デジタルタトゥー」として
一緒残るリスクを知っているからこそ

革新が持てない場では
「黙る」という選択をして
自分を守っているのです。

③コロナ禍が奪った「対面での雑談」という成功体験

学生時代をコロナ禍で過ごしたZ世代は
リアルな対面の場を奪われてしまいました。

画面超しのやり取りでは伝わらない
非言語情報(表情、声のトーン、空気感)」
を読み取り受け流すという
雑談を通じた訓練が圧倒的に不足しています。

この「経験値の不足」が
職場でのぎこちなさや「コミュ障」
という誤解を生む一因となっています。

圧倒的に対面でのコミュニケーションの機会が
少なくっていますよね
画像はイメージ(イラストACより)

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【考察】能力不足ではない「価値観のズレ」をどう埋めるか

なぜ私たちは彼らを
「扱いづらい」と感じ、
彼らは私たちを
「重い」と感じてしまうか。

その正体は、
コミュニケーションに対する
考え方にあります。

なぜ「電話」や「対面」にストレスを感じるのか

Z世代にとって、
突然の電話は相手の時間を強制的に奪う
「非効率なもの」と映ることがあります。

合理的な彼らにとっては、
非合理そのものなんです。

これは決して拒絶ではなく、
彼らなりの合理性と
「相手を邪魔してはいけない」
という配慮の裏返しでもあります。

相手の都合のいい時に目を通して
もらえるLINEなどのツールに
慣れていることも大きな要因。

これらツールに不慣れな上司からしたら
「なぜ直接言わないんだ」と
「積極的ではない」「コミュ障」
という誤解につながるのです。

空気を読み過ぎる「配慮」が生む世代間のボタンの掛け違い

彼らは相手を不快にさせないために、
あるいは自分の評価を下げないために、
「発言しない」という選択をすることが
あります。

前述しましたが、
わずかな発言やそんなつもりでないことが
SNSで誤解された形で拡散されたり、
友人関係にヒビが入ってしまう。

そんなことが
身近で起きてきた彼らにとって
沈黙は最大の防御。

「コミュ障」
という言葉で片付けられがちですが
その裏には

「正解を言わなければならない」
「失礼があってはいけない」
という強いプレッシャーが隠れているのです。

画像はイメージ(イラストACより)

【実践】世代の壁を超えるコミュニケーションの「心得」

背景を理解したうえで、
明日から職場で実践できる
具体的な「心得」を2つお伝えします。

あいまいな指示を避け「目的とゴール」を言語化する

「何をどこまでやれば正解なのか?」
が見えない状況で動くことに
彼らは強い不安を感じます。

ざっくり伝えるのではなく、
以下の2点を可能ならチャットなど
使用して伝えてみましょう。

  • なぜこの作業が必要なのか?(目的)
  • いつまでに、どのクオリティーで仕上げるべきか(ゴール)

指示が具体的であればあるほど、
彼らは持ち前の集中力を発揮し、
驚くほどスムーズに動いてくれる
ようになります。

否定から入らない~「承認」から始める育成のプロセス

対面コミュニケーションに
不慣れな彼らにとって、
上司からの突然の指摘は
思った以上に打撃になってしまうことも。

「めんどくせっー!」ではなく
文化が違う世界で着てきた彼らです。
違う星から来た住人と割り切りましょう!

まずは彼らの発言・言動に対して
「やってくれて助かったよ」
「ありがとう」
という「承認」から入りましょう。

その上で、
「もっと良くなるために、
 次はここを工夫してみようか」
と「提案」するのです。

「失敗しても見捨てられない」
という安心感が彼らの言葉を
引き出す鍵となります。

画像はイメージ(イラストACより)

違いを認め合うことで生まれる「新しいチームの形」

「Z世代は何を考えているかわからん!」

と決めつけてしまうのは、
彼らの可能性に蓋をして見捨てる
のも同じ。

大切なのはどちらが正しいかではなく、
お互い育ってきた背景が違うことを認め
その「差」をどう埋めていくかを考える
ことです。

彼らの持つ
デジタルスキルや合理的な視点は
これからの組織にとって大きな武器になります。

私たちの苦手分野が
彼らの得意分野だったりもしますしね。

世代の壁を「障害」ではなく、
新しい価値を生む「きっかけ」
に変えていきましょう。

この記事を書いた人

笹本ゆかり
笹本ゆかりコミュニケーション達人会会長
『コミュニケーションが苦手』と言い切る鎖国主義な私が主催するコミュニケーション達人会。人との付き合い方、自分との付き合い方、そして今の時代避けることができないSNSで付き合い方(文章術)を紹介しております。