「禁止」が逆効果なのは脳の仕組みのせい?カリギュラ効果を逆手に取る伝え方の極意
「誰にも言ったらいけない」
と言われると誰かに言いたくなる。
そんな「王様の耳はロバの耳」現象。
あなたの意志が弱いわけでも、
性格がひねくれているわけでも
ありません。
その仕組みを知ると、
あなたの聞き方・伝え方に
きっと役立ちますよ~。
今回の記事は、
禁止されるとやりたくなる
ヒトの心理について
その脳の仕組みについて解説します。
ポイント① 専門用語でいう「カリギュラ効果」とは?
この「ダメ!」
つまり禁止されるほど「やりたい!」
という欲求が強くなる現象。
専門用語で
「カリギュラ効果」
と呼びます。
語源は1980年の映画「カリギュラ」
人は制限されると
自由を取り戻したいと
反発してしまうのです。
「内緒」「ひみつ」と言われると、
好奇心が刺激されて知りたくなります。
ツルの恩返しの
「絶対のぞかないでください…」
なんかがいい例ですね。
ポイント② 脳は「禁止」という言葉を処理できない
さらに厄介なのは、
「私たちの脳は『禁止』という
人称や概念をうまく理解できない」
という説があることです。
ここで少し、実験をしてみましょう。
「今からチーズタルトの上を走る
ピンクのゾウのことだけは
考えないでくださいね?」
すでにあなたの頭の中を
ピンクのゾウがタルトの上を
走り回っているのでは???

「考えるな」と言われた瞬間、
脳はその対象である「ピンクのゾウ」
を強くイメージしてしまいます。
脳にとって
「~するな」という禁止の命令は、
皮肉にも
「~を強くイメージせよ」という
強力なメッセージになってしまうのです。
例えば
たまたま座ったカフェの隣で
延々誰かの悪口が聞こえてきたら、
思わず
「座る席間違えたー」
となりますよね。
「あーもー気分良くないわー」
冷静に考えたら全く知らない人が
知らない人の悪口を言っているのに、
なぜ気分良くないのか?
要は脳が人称を
理解していないが故なのです。

ポイント③ 日常のストレスと「伝え方」の変換
この仕組みを理解していないと、
良かれと思った注意や指摘が
全て逆効果、水の泡になっしまいます。
コロナ禍の「外出自粛」もそうでしたよね。
「出られない」「出てはいけない」と
言われるほど、思うほど脳は自由を求めて
「出たい!」「出るぞ!」
になるわけです。
例えばこんな伝え方、
家庭でや職場でやりがちですよね。
「出しっぱなしにしないで!」
「デスク散らかさないで!!」
そしてほぼ叶えられず、
言った方はそのあとイライラ…。
仕組みに沿えば、
これらは相手の脳に
「出しっぱなし」「散らかす」
というやって欲しくないことを
刻んでいるわけです。
「デスクを整理してね」
「してほしくない」を「してほしいこと」
に変換して伝えてみましょう。
脳への響き方が変わるので、
反応が本当に変わってきますよ。

やってほしいことを伝えましょう
画像はイメージ(イラストACより)
ポイント④ 悪口が自分を傷つける理由
「脳は人称(誰のことか)を理解しにくい」
という性質は先に伝えた
「悪口」にも関係しています。
カフェで隣の人が誰かの悪口を
言っていると不快になるのは、
脳が「他人への言葉」を
「自分への言葉」として
混同して受け取ってしまうから。
悪口を言えば言うほど、
自分の耳から入ったネガティブな言葉で、
自分自身の機嫌を損ねてしまうのです。
言った悪口を一番聞いて
受け取っているのはあなたですから。
まとめ:伝え方一つで、未来は変わる
誰かに何かを伝たいとき、
「禁止」の言葉は簡単で強力に見えます。
しかし、
それでは相手の心に反発の種をまき、
脳に響きません。
「禁止」を「提案」へ。
「〜しないで」を「〜してほしい」へ。
伝え方を一つ変えるだけで、
相手との関係も心地よく、
何よりもあなた自身のこころが
平穏でいられるはずです。
この記事を書いた人

- コミュニケーション達人会会長
- 『コミュニケーションが苦手』と言い切る鎖国主義な私が主催するコミュニケーション達人会。人との付き合い方、自分との付き合い方、そして今の時代避けることができないSNSで付き合い方(文章術)を紹介しております。






